2019年06月28日
思いっきり邪道ですが…超濃厚甘酒の作り方発見しました!

こんにちは。
発酵料理のプロフェッショナル
JUNJUNこと中村純子です。
あなたは、ご自宅で甘酒を作られたことはありますか?
難しいと思っている方が多そうですが、
実は、甘酒メーカーや55度以上の設定ができるヨーグルトメーカーなら、
麹に2倍位の水を入れてタイマーと温度設定をするだけで簡単に作れるのです。
そうなんだ!簡単じゃん!と思ってくださった方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
そして、できるようになったら、次にチャレンジしていただきたいのが、超濃厚甘酒作りです。
飲むタイプのゆるゆる しゃぼしゃぼ甘酒はどなたでも出来ますが、
濃いものを作る場合は、ちょっとだけハードルが高くなります。
途中で、追いがつおならぬ「追い麹」をして濃度をつけていくからです。
これは様子を見ながら増やしていかないと、水分が足りなくなってしまい芯が残ることが、まれにあるので、初心者には難易度がかなり高いのです。
まあ、芯が残ってもザルでこしたり、ミキサーでペースト状にすれば、問題ありませんが…
一手間余分にかかるので、避けたいですよね。
そこで、私が長年の経験を生かして研究開発したオススメの方法が、
麹の半両の水で作る方法です。
準備として、麹をあらかじめビニール袋の上からもんで、潰して砕いて細かくしておくと、さらに芯が残りにくくなります。
こうすると、手軽に追い麹をせずに、濃い甘酒を作ることができるんです!
ご参考までに、
最小単位の分量をご案内いたします。
●生米麹…300g
●ぬるま湯(衛生のため湯冷まし)…150cc
(生米麹と水の割合が2:1です。通常の逆です)。
甘酒を使ったことのある人ならお分かりかと思いますが、これは奇跡の配合です!
なぜ、奇跡か?と申しますと、
麹は水分をたくさん吸うので、
普通の方法は、水が麹の2倍、最低でも同量から作り始めるのが常識だからです。
私の開発した作り方は、麹を砕いて細かくする事で
水分が吸い込みやすくなり、
作っている最中に混ぜる事でさらに潰れるため、
濃いのに芯のない滑らかな濃厚甘酒が出来上がるというカラクリです。


ただし、手で潰すのには限界があるので
半分くらい潰れている状態から始めても大丈夫です。


水分が非常に少ないため、
最初は、びっくりするくらいボソボソですが、
55〜60℃位に設定して
1〜2時間くらいすると、しっとりとしてきます。


そのあたりから、1時間おき位に1度の割合で
ヘラで全体を混ぜて蓋をして加温…を繰り返していくうちに、ペースト状になります。
そして4時間位で最初の写真の出来上がりのような状態になります。
これで超濃厚甘酒の完成です!
高価な麹と水だけで作る場合、たくさん作るにはコストがかかりますね。
増量したい場合は、ここで米150ccと1.2倍の水で炊いたごはん(約300g)を
50度くらいに冷ましたものを加え混ぜてください。
そしてさらに4〜8時間位60度前後で加温すると
美味しい濃厚甘酒が出来上がります。
ごはんで増量させるとたっぷり出来上がるので、
さまざまな料理に活用できてとても重宝します。
では次に、なぜ?そんなの濃い甘酒が必要なのか?というか疑問にお答えいたしますね。
それは、フルーツなどをつける(漬け床にする)ためなのです。


つけるもので、おすすめなのは甘夏みかんやキウイフルーツ!
酸味が和らぎ、美味しさが増します。
たとえて言うなら、ジャムやコンフィチュールのようなイメージです。
加熱はしていないのですが、
口当たりがやわらかくなり、やさしい美味しさに変化するのです。
酸っぱい柑橘類を食べた時、ほっぺたの両端が痛くなるような感じを味わった経験があり
それが苦手で果物を避けている方には
特におすすめです。

これは、つけてすぐのものですが、
このまま、1日〜1週間ほど冷蔵庫で寝かしておくと
毎日、発酵=事前消化が進んで美味しくなっていくのが感じられます!
フルーツだけでなく、油抜きした油揚げ・蒸した芋やかぼちゃなどを漬け込む事で、
同様に柔らかく美味しくなります。
ちなみに、市販の濃厚甘酒でも、
ある程度美味しくなりますが、
加熱殺菌や酒精(アルコール)で、微生物の活動をとてめてしまっているために、手作りの甘酒と同じ効果は期待できません。
つまり、発酵の力や酵素や酵母の働きを求めるのであれば、手作りがオススメというわけです。
ご理解頂けたら嬉しいです。
発酵食品は、消化にやさしく、身体に負担をかけません。
そのうえ、栄養価が高く、美味しさもアップ!
化学調味料を使わなくても、安心安全で旨味たっぷりの食事やスイーツをただからできるんです。
私が発酵料理のプロフェッショナルとして、
ご自宅での手作り発酵食品をオススメするのは
このためなのです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
あなたの人生において、何かのお役に立てれば嬉しいです。
では、明日も素敵なことがたくさん引き寄せられますように♪
(╹◡╹)JUNJUN
追伸、
上記のスイーツを使って作ったアイスキャンディは
こちらです!
https://junjun.eshizuoka.jp/e2061237.html
砂糖を使わず、自然の優しいおいしさです。
Posted by 中村純子(JUNJUN) at 21:39│Comments(0)
│★麹・甘酒・塩麹・酒粕など
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。