2013年06月02日
クレマチスの丘ヴァンジ彫刻庭園美術館♪
























こんばんは…(*^^*)
今日は クレマチスの丘にある
ヴァンジ彫刻庭園美術館にて
昨日から開催中の「ヴァンジと女性像」の取材に行ってまいりました。
3年ぶり位に 作品の鑑賞をして
11時からヴァンジさんの講演会 スタート…。
先ずは 今年でクレマチスの丘が10周年を迎えたお祝いと
岡野家(駿河銀行頭取一家でヴァンジさんのパトロン)へ対するお礼の言葉がありました。
そして「自分の作品について話すのは
内面をさらけ出す様で恥ずかしい…」と前置きをしてから
「60年以上、いつも情熱を持って努力をして
様々な犠牲をはらい、自分のすべてをかけて この仕事をやって来た…」
と、お話しをはじめられました。
●作品では、人間の苦悩や希望を表現
●人間の人体構造はどの様に組み合わさっているのか?
人間の身体に生命を与えているものは?
(腕や脚が動くのは関節が必要である)
●彫刻の素材を理解する
自分のアイディアを形にするにはどの様な素材が適しているか?
すべての素材を知ることで
彫刻のフォルムを知ることが出来る。
●加工する道具も必要である
鑿(のみ)、粘土をこねる物…など
●色…色調の違い 噛み合わせ
(木は彩色に最も適した素材)
●彫刻は、現実を写すのではなく
現実を見ながら 自分の私情を通して形にしていくもの。
●人間の身体の探求
●フォルムもシンプルにする
簡素化→形にする
●アイディアを出して
そこから排除して行く
●テーマを直接的に伝える為には
勉強、研究が必要である
●生きることを伝える
●喜び、苦しみを彫刻で表現
●人生は長い道のり…
綺麗な野原を歩く時もあれば
壁を飛び越える必要がある時もくる
↓
だが、人間は先を目指して進める存在
(だから こうして 文明を創り生き延びている)
●女性というテーマ…重要
自分の身体の中に希望の種を宿す事が出来る存在。
●注意深く厳格に形を創る
彫刻は空間をふさぐ
センセーショナルを発する空間を創りたい
●膨大な自然を1㎡の空間に表現。
などなど、色々な代表作品の写真を見ながら
素材や思い入れなどを
丁寧に熱心に解説して下さりました
(毎度の事ながら 箇条書きですみません)。
1931年生まれなので 今年で82歳!?(2013年6月現在)
とても、そんな風には見えない
背筋のぴんとのびた
がっちりした体格で
1時間30分ずっと立ちっぱなしで
ひとりで 切々と語りつくされていました。
それでも まだまだ、話し足りないと言った感じ…、
エネルギーに満ち溢れているご様子でした。
講演会後には、美術館に移動して
新作を前に ご本人から直接 解説が!
以下、ヴァンジさんの解説です
●タイトル…「真実」
●素材…シナノキ
安定した木
割れる事もない
大きいものは 色の浸透も良い。
●下準備…ボローニャの鉄工?
(ちょっと聞き取れませんでした)を
何層にも重ねる。
●絵具…アクリル絵具
●ピンクの色
軽やかさ
15世紀の聖母像
(作家として自分の中にある思い出)
見る人により 自由に連想させる色
面積が広いので 色によっては重たくなってしまうから
(粘土の素描では、淡いピンクやグリーンなど 色々試されていました)
●彫刻には、様々な側面がある
・右側…洋服を着た女性
(あまり動きのない姿)
・左側…自分の内面をのぞく姿
(動きのある表情)
・後ろ側…何があるかわからない
(想像力がかきたてられる)
・もう一面…ピンク色の布が鏡にかかっている
●鏡があるので
彫刻を見ている観客、作者が鏡に映って見える。
どこに向かおうとしているか?
彫刻だけでなく観ている人も…。
●テーマは現代…静けさ
叫んでいる様だが声は聴こえない
内面の叫び→静けさ漂う
●芸術というのは心の中にある私情を表現する。
◎最後にヴァンジさんに握手していただきました。
大きくて肉厚で もっちりとした
包容力を感じさせる手でした。
講演会時の舞台上の姿はとても大柄な方に見えたのデスが
ハイヒールを履いた私(162cm+8cm位)と同じ位の背丈で
イタリアの方にしてはそんなに大きくない印象でした。
この身体から こんなに沢山の芸術が誕生したのだな…と、
感慨深く握手の手を離した…私なのでした。
最後に…ヴァンジさんの言葉で印象に残ってたものを…!
「勉強の為に 本を読んだり
人の作品を沢山見る事も大切。
でも、自分の中にあるものに自信を持ち
表現することはもっと大切! 」
との、ことでした。
クレマチスの丘は、今が花ざかり!
鉄扇(クレマチス)ももちろんですが
薔薇も満開でした…。
どの子もみんな美しく咲き誇り
まるで デコレーションケーキの様な
宝塚のベルばらの舞台の様な
きらびやかさ&良い香りに包まれて
倖せなひと時を過ごさせて頂ました。
ご年配の方達や お子様連れのご家族など
様々な年代の方が楽しめる素敵な空間です。
ばら園の奥には ちっちゃいカフェもあり
また、少し上のビッフェ美術館に併設の
レストラン TREE HOUSEも
自然に囲まれていて のんびりとした時間の流れを楽しめそうでしたよ(*^^*)
家から30分もかからない場所ですが
国籍のない 別世界に来た様な
不思議な感じがしました。
そうそう、駐車場には
女子美の立体アート専攻の貸切団体バスも!
頑張れ…未来の大芸術家♪
では、明日も素敵な事がたくさん引き寄せられます様に♪
JunJun ☆(*^^*)☆
iPhone5から送信
Thank you very much
for your time in reading all of this.
Posted by 中村純子(JUNJUN) at 23:29│Comments(0)
│講習・お勉強・観劇・映画・読書
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。