2010年01月11日

お菓子のういろう♪

ういろうは名古屋土産というイメージがありますが、
本家本元は
こちら
小田原の株式会社ういろう。

厳選した原料から造られる
独特の風味のある蒸し菓子で、
人工甘味料や色素など不自然なものは一切添加なし。
室町時代から伝わる素朴な
自然の持味を生かす様
注意して造られているそうです。

原材料は、米粉の他に餅米・砂糖等。

尚、砂糖は元禄時代
白砂糖が使用される様になるまでは、
あめ・みつ・黒砂糖が
使用されていたと言う事で、
昔の味に一番近い「黒」を買いました。

初めて食べる黒砂糖味のういろうでしたが、
懐かしいような伝統を感じました!!
前世でいただいていたのでしょうか?

この他、白・茶・小豆があり、各600円。

小豆ういろうの中に栗の刻みを入れた
栗ういろうは800円。

胃腸の弱い方でも、よく味わいながら召し上がれば、
障る様な事がありません。
安心して召し上がり下さい。
病後の方、成長期のお子様や御産婦の栄養菓子に推奨されます。
とありました!!

一度食べてみる価値はあるかも!?です!


*参考*
「ういろう」とは、元々、外郎家の姓。

約600年前に外郎家二代目・宗奇(そうき)が
自ら作って客の接待に共したのが始まり。

外郎家氏の菓子というところから
いつしか略して「ういろう」と呼ぶようになったとの事。

外郎家の先祖は支那台州の人、
中国約千年、日本で六百数年続いている家。

元に仕えていた初代・陳延祐(ちんえんゆう)が、
元の滅亡と共に日本に帰化。

中国での役職名の一部
外郎(がいろう)をとって、
役職と区別するために
陳外郎(ういろう)と名乗った(1368年)。

医術と占いに優れ
将軍足利義光から京都に招かれるが
博多で生涯を過ごす。

代わりに二代目・宗奇(そうき)が朝廷に仕え、
家伝の薬「霊宝丹(れっぽうたん)」の処方を
実家から持ち帰るため明に渡る。

これが薬の「ういろう」で、
当時の公家の人々が冠にその薬を入れておくと、
薬の香りが冠を通して匂ってくるところから
天皇より、頂きを透して香るという意味の
「透頂香(とうちんこう)」の名を戴く。

五代目・外郎藤右衛門定治は
北条早雲が小田原に城を築くにあたり招かれ、
朝廷との外交役となる。

その際、菓子の製法を京都の弟に残すが、
室町幕府と共に兵火にかかり世継ぎもなく絶家、
その時仕えていた職人等によって、
菓子の製法は全国に広がる。

一方、薬の製法は小田原の外郎家が
一子相伝で現在も伝えている。

秀吉が北条家を滅ぼした時、
外郎家だけ特例で小田原に残され、
以後、薬を一般に売り出し、医薬に専心することに…。

享保年間、歌舞伎役者
二代目市川団十郎が、
持病の咳と痰の為、台詞が言えず、
舞台に立てずに困っていた時、
この薬で全快したことのお礼の気持ちで、
歌舞伎十八番「外郎売」の台詞が誕生。

明治に入り、室町時代から貴紳の接待の為に造っていた「菓子のういろう」の商標が
内閣特許局(特許庁)に
登録されたのを機会に
市販するようになる…。

現在は、二十四代
外郎藤右衛門康祐が継がれているそうです。

すごい歴史ですね♪

尚、明治十八年築の蔵を利用した博物館にて、
外郎家にまつわる品々を展示しており、
来店時に店頭で依頼すれば、
無料で見せて頂けるそうです
(閉店の15〜30分位前まで)。

http://www.uirou.co.jp/museum.html

(*⌒о⌒*)


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Posted by 中村純子(JUNJUN) at 00:13│Comments(0)ういろう
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